ポリカーボネートには耐火性能もあり、火が直接ついた面が燃えても、火が離れた時に、自分で火を消化する機能もあります。屋根材に選ぶなら、ポリカーボネートが最適と言えるでしょう。
カーポートの母屋は、カーポート全体を支える重要な役割を持っています。確かに、カーポートの構造を考えますと、母屋の重さを支える機能を持つ柱が一番重要ではありますが、それも、母屋がシッカリと重量がある屋根材を支えていないと柱だけが残って、母屋が落ちてしまえば元も子もありません。母屋は、その上に乗っている屋根材と、それを横から支えている垂木の力によって成り立っています。
単純に、現在の屋根材の重量ではなく、降雪地帯では母屋に降り積もる雪の重量も考慮にいれないといけませんし、台風への備えとして柱と母屋を結ぶ金具も大事です。多くの場合、L字金具は強度の問題からアルミではなく鉄製なので雨に弱く、カバーに覆われていますが、これが外れてしまうと腐食が起き、母屋が屋根材の重量を支え切れなくなるので注意が必要な部分です。
カーポートの母屋は、このように単体としての強度と柱と梁の関係のバランスで成りたっているので、その屋根材の重量と大きさには常に注意が必要です。
また、かならずしも屋根材の面積を広くしてカーポートの母屋を重くしなくてもカーポートの屋根に合わせて、住宅側から屋根を出す事でカーポートを高くしないで車両を収納できるようにする事が出来ます。
カーポートの垂木は、土台の柱から垂直に伸びている梁を経由して横に伸びている材料です。その目的は、屋根材をしっかりと挟みこんで、それを固定する事にあります。この垂木が不安定であった場合には、台風や大風で柱と梁が風を受けた時に屋根材がぐらつく事になります。屋根材がぐらつくという事は、梁と柱を繋げている金具に強い負担を掛けるという事になり、金具が変形を起し、屋根が落ちたり、カーポート自体が歪んでしまうという結果を招いてしまいます。カーポートの垂木はその意味では、とても重要であって、カーポートを造る際には注意しないといけない素材です。
また、豪雪地帯では、垂木の間隔にも注意を払う必要があります。カーポートに雪が降り積もり、重さで屋根材が崩壊しないように雪下ろしが想定されますが、その際には、屋根材を体重で割ってしまわないように、垂木の間隔は450mmを守りましょう。垂木がスカスカだと、体重に屋根材が耐えられずに割れてしまう恐れがありますし、劣化してしまうと、その危険がより高くなってしまうからです。
このように垂木は、どの地域に設置するかでも、仕様が変わってきますので、よくよく考えて、最適と思われる垂木を設置して下さい。
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